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クビライの挑戦 モンゴルによる世界史の大転回 (講談社学術文庫)
本, 杉山 正明
によって 杉山 正明
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内容紹介 13世紀初頭に忽然と現れた遊牧国家モンゴルは、ユーラシアの東西をたちまち統合し、世界史に画期をもたらした。チンギス・カンの孫、クビライが構想した世界国家と経済のシステムとは。「元寇」や「タタルのくびき」など「野蛮な破壊者」というイメージを覆し、西欧中心・中華中心の歴史観を超える新たな世界史像を描く。サントリー学芸賞受賞作。(講談社学術文庫)「モンゴル時代」こそが世界史の転機だった。チンギス・カンの孫クビライは、ユーラシアの東西を海陸からゆるやかに統合した。人類史上に類のない帝国「大モンゴル」の興亡を描き、新たな世界史像を提示する。 内容(「BOOK」データベースより) 十三世紀初頭に忽然と現れた遊牧国家モンゴルは、ユーラシアの東西をたちまち統合し、世界史に画期をもたらした。チンギス・カンの孫、クビライが構想した世界国家と経済のシステムとは。「元寇」や「タタルのくびき」など「野蛮な破壊者」というイメージを覆し、西欧中心・中華中心の歴史観を超える新たな世界史像を描く。サントリー学芸賞受賞作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 杉山/正明 1952年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。1995年に『クビライの挑戦―モンゴルによる世界史の大転回』でサントリー学芸賞、2003年に司馬遼太郎賞、2006年に紫綬褒章、2007年に日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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サントリー学芸賞に輝いた本書は、モンゴル帝国に関する既成のイメージを解体することを意図した斬新な歴史書です。著者はモンゴル研究の第一人者で講談社の世界歴史シリーズでモンゴル帝国の通史を執筆しています。そちらは抜群に面白いですが、こちらは既成観念の打破を意図しているだけに通史的な記述が少ない分、さらに興味深く歴史を描いていることに特徴があります。遊牧民の好戦的で野蛮なイメージを打破したことが本書の功績のひとつです。遊牧民の生活様式からして農耕民との交易は避けられません。好戦的なのではなく、戦わずして勝つ戦術はまるで孫子の兵法のようです。戦力で圧倒していることを相手に示すことができれば相手は戦う気力を失います。後は交渉次第で欲しい物を手に入れれば良いのです。こうした戦術は略奪的で残虐だというモンゴル人の好戦的なイメージを一新させます。人口が少なく、物資に乏しいモンゴル人にとって戦って戦死することは大きな損失です。人間と家畜は何より貴重な財産であるからです。このように考えると、モンゴル帝国による征服事業も従来とは異なるイメージの下に再考する必要が生じます。異なる諸民族との交易の必要と富の拡大、諸民族の伝統と文化、宗教の尊重は、モンゴル帝国の拡大を可能にした最大の要因かと思われます。クビライの征服事業は、南宋打倒による中国支配と、高麗・日本・ベトナム・ジャワ・ミャンマーなどモンゴル帝国史にとって新たな画期となりました。単なる征服欲のみではこの問題は捉えられない。内陸国家から海洋国家への転換の模索は重要なテーマです。クビライの意図は、日本・ベトナム・ジャワ遠征においては実現しませんでしたが、海洋国家との交易の拡大は重要な課題となっていたはずです。大元ウルスによる中国支配は、従来の史観によれば、中国文化を軽視し、モンゴル人や色目人のみで大陸を支配したかのように語られますが、実情はまったく異なるものでした。科挙は中止されましたが、中国の伝統文化や統治形態を尊重しながらも、別な統治様式を模索していたのです。その支配は長くは続きませんでしたが、後継国家のティムール帝国やムガール帝国に継承されていきます。また、キプチャク=ハン国(ジョチ=ウルス)やイル=ハン国(フレグ=ウルス)ではイスラーム文化を尊重しながら息の長い統治が行われています。こうしてモンゴル帝国がユーラシア大陸全域を支配したことによって諸地域が結びつけられ、真の世界史が初めて成立したのです。こうしたモンゴル帝国の功績を正しく裏付けた本書をすべての歴史愛好者に薦めます。
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